青に染まる?黒に染まる?ヘナカラーで使う藍(インディゴ)ってなに?
2017年07月31日
みなさんは「木藍(インディゴ)」というと、日本でも昔から利用されている「藍染め」を思い出しませんか?
ヘナで髪を染める時に、白髪を茶色に染めるハーブとして藍(インディゴ)をよく使いますが、髪を染める時に使用する「藍(インディゴ)」と藍染めの「藍」は、実は違う植物なのです。
【こんな人が書いてます】
◆幸村 龍(こうむら りょう)
◆株式会社エコノワ
ヘナインストラクター/講師/マネージャー
◆ヘナ専門美容室「月と風」
トップスタイリスト
[経歴]
外国語大学卒業後、美容室にてスタイリストを経験、その後化粧品メーカーでインストラクター/講師を経て、現在に至る。毛髪&頭皮理論、薬剤にも精通しており、社外での講師も受け持つ。商品開発や企画も兼任している。
藍にも色んな種類がある
藍色の色素を持つ植物は全世界津々浦々、色々あります。
その中でも代表的なものが
◆ マメ科のインド藍・・・ヘナと一緒にヘアカラーとして使用される藍
※インド藍を成分表示する場合は「ナンバンアイ葉」と表示します。
◆ タデ科の蓼藍(タデアイ)・・・日本で藍染めの原料として使用される藍
◆ キツネノマゴ科の木藍・琉球藍・・・泥藍として生葉染めとして使用される藍
◆ アブラナ科の大青(タイセイ)・・・中国原産の藍で沈殿藍として使用される藍
それぞれ、葉っぱの形や育つ地方も違いますが、すべて藍色の染料として使用されてきた歴史があります。
インド藍の産地はチェンナイ
ヘナカラーとして使うインド藍は、チェンナイという都市がある南インドで栽培されています。
一時は、化学染料に押され染料としてはすたってしまっていたそうですが、近年ヘアカラーとして使用できることが分かり、藍の生産が増えているそうです。
私が数年前にチェンナイに行ったときには、「インディゴ長者」のような人たち(間違いなくお腹が出ているおじさん)がいました(笑)。
藍の葉っぱは緑色
ひょっとして当たり前なのかもしれませんが、藍の色素を持っていても、葉っぱの色は緑色なんですね。
刈り取られた藍は、まず天日で干して乾燥させます。これはヘナと同じですね。
因みに、下の画像で使っている場所は、もともとお米の倉庫だったそうです。
乾燥させた藍の葉っぱは、やはりどことなく藍色が出てきている感じですね。
ヘアカラーとして使用する場合は、ヘナと同様乾燥させて粉末にするだけです。
藍で髪を染めるなんて、不思議な気がしますが、天然のヘアカラーで茶色く染めるのに欠かせない藍が、南インドで栽培され私たちの手に入っていることに感謝ですね。
藍は「青」か「黒」どっちに染まる?
太陽と大地のヘナでは、インド藍(ナンバンアイ葉)100%のものを「ブルー」という名前で販売しています。
他社では「ブラックヘナ」という呼び方で販売しているところもあります。
確かに、黒髪を藍で染めると、漆黒になります。しかし、白髪に染めると「紫(パープル)」になるんですよ!
藍は通常、ヘナを塗った後オレンジ色になったところを藍で染めることで「茶色(ブラウン)」に染める二度染めという方法のために使います。
「ブラックヘナ」と書いてあるものを使えば〝白髪が黒くなる〟と勘違いする方もいると思いますので、気をつけてくださいね。
藍を使用する際の注意事項
ヘナに限らず、ヘアカラーをする場合は、必ずパッチテスト(皮膚試験)が必要です。
ヘナだけでなく、藍(太陽と大地のヘナの場合は「ブルー」)を使用する場合は、特に注意が必要です。
ヘナでかぶれたという声は、ほとんど聞いたことがありませんが、「藍にかぶれた」「藍を使って頭皮がかゆくなった」「ヒリヒリした」という声をたまに聞きます。
アレルギー性があり、アクも強い植物ですので、パッチテストで皮膚が赤くなったり、かゆくなったりした場合は、すぐに洗い流してください。
また、稀にパッチテストで大丈夫でも、実際頭に塗ったときに症状が出る場合があります。(厄介ですがこれもやってみないと分かりません)。
その場合も、使用をすぐにやめて洗い流してください。もしも、症状が残るようでしたら、すぐに専門の医師などに相談してください。
販売サイト&問い合わせ
ヘナ通販サイト「太陽と大地のヘナ」
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