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ヘアカラーが頭皮や髪に与える影響とは?

「ヘアカラーは髪が傷む」というのは、多くの人が知っていると思いますが、それ以外にも頭皮に与える影響や、さらには体内への影響もあることを知っていますか?

「気分を変えて髪を明るくしたい」「白髪が増えたから隠したい」そんな気軽な理由でヘアカラーをする人は多いと思いますが、ちゃんとリスクを知ったうえでヘアカラーをしないと、取り返しのつかないことになるかもしれません。

まずは、こちらの記事をよく読んでからヘアカラーをするのも遅くないと思いますよ。

※1 ここでいう「ヘアカラー」は、医薬部外品の酸化染毛剤のことをさします。

過酸化水素(オキシドール)

ヘアカラーをすると髪が傷むのはなぜでしょうか?1つめ目の原因は、過酸化水素(オキシドール)です。

ヘアカラーをするときに、ヘアカラー剤を2種類混ぜることを知っていますか?

一つは1剤と呼ばれるもので、色をつけるための薬剤(酸化染毛剤)が主な成分です。そしてもう一つは2剤と呼ばれるもので、色は白っぽい方ですが、これが過酸化水素(オキシドール)を薄めたものです。

これは、1剤の酸化染毛剤を発色させるために必要な【酸化】という作用を起こすためと、黒髪を明るくするための【脱色】をするための薬剤です。

そして、髪を傷める原因となるのが、この2剤の過酸化水素(オキシドール)なのです。【酸化】をさせるときに、髪の毛の水分を奪ってしまうことが主な原因と言われています。

界面活性剤

2つ目の原因は【界面活性剤】です。

1剤2剤ともに【界面活性剤】が入っていますが、これは、化粧品にも配合され、シャンプーのも主な成分として使われているものです。

この【界面活性剤】というのは、水と油を混ぜる=乳化させるために配合されているため、化粧品では【乳化剤】と呼ばれています。そしてこの界面活性剤は、≪たんぱく質を破壊する性質≫も持っているのです。

私たちの髪は≪たんぱく質≫でできています。髪をツヤツヤにしたり、髪そのものを守ってくれるキューティクルも、もちろんたんぱく質。

それを破壊する【界面活性剤】が入っているので、こちらも髪を傷める原因となります。

頭皮に与える影響

「ヘアカラーをしてかぶれた!」そんな声を聞いたことはありませんか?かぶれないまでも「頭皮がヒリヒリする」「かゆみが出た」なんてことはないでしょうか。

ヘアカラーを自宅でするとき、説明書をしっかり読んでいますか。実はここにきちんと危険性が記載されています。

【使用上の注意】には、何十という項目が記載されていますが、美容師さんでもこれをキチンと読んで理解している人は、残念ながら少ない…というか、ほとんどいないと言っていいでしょう。ここに一部抜粋をします。

1、 次の方は染毛しないで下さい。 皮膚や体温が過敏な状態になっており、激しいかぶれを起こしたり、現在の症状が更に悪化する可能性があります。
① 今までに染毛剤でかぶれたことのある方、今までに染毛中または直後に発疹、発赤、かゆみがでたり、気分が悪くなったりしたことのある方。
② 皮膚試験(パッチテスト)の結果、異常が生じた方。
③ 頭、顔、首筋にはれもの、傷、皮膚病がある方。
④ 生理時、妊娠中または妊娠している可能性のある方。
⑤ 出産後、病中、病後の回復期にある方、その他身体に異常がある方。
⑥ 特異体質の方、腎臓病、血液疾患の既往(きおう:過去に患ったことがある)症のある方。
⑦ 微熱、倦怠感、動悸、息切れなどの症状が持続したり、紫斑、鼻血など出血しやすく、月経その他の出血が止まりにくいなどの症状のある方。

まずは、④をご覧ください。なぜ、生理時や妊娠中、妊娠している可能性のある方は、ヘアカラーをしてはいけないのでしょうか?それは、頭皮から害のある薬剤が吸収され、ホルモン系の内臓(子宮や卵巣など)に、悪影響を与えるからではないでしょうか。

また、⑦の出血が止まりにくい人はなぜ染めてはいけないのでしょうか。それはヘアカラー剤の中に【溶血性】という毒性を持つ、薬剤が使用されているからではないでしょうか。 そしてそれらのことを、ヘアカラーのメーカーは知っているのです。もちろんこれは、厚生労働省から記載するようにという通達があるものですから、国も分かっているということです。また

染毛の2日前(48時間前)には次の手順に従って毎回必ず皮膚試験(パッチテスト)を行ってください。パッチテストは、染毛前にかぶれる体質であるかどうかを調べるテストです。 過去に何回も異常なく染毛していた方でも、体質の変化によりかぶれるようになる場合もありますので、毎回必ず行ってください。

という記載も必ずあります。因みに、美容室でするヘアカラーも、ホームヘアカラーも中身は同じです。美容室でも2日前のパッチテストは必ずしなければいけないのですが、しているところはどれくらいあるでしょう。恐らくほとんどないでしょう。ですから、ヘアカラーにより「かぶれ」や「アレルギー」などの被害が減らないのです。

以下をご覧ください。これが、ヘアカラー(1剤)の主な成分です。ヘアカラーの中身は100%鉱物油(石油)由来の化学薬品であり、それぞれの成分には以下のような毒性があります。

原料名 使用目的 毒性


ラウリル硫酸塩 乳化剤・界面活性剤 発ガン性・アレルギー性・たんぱく質変性作用など
セタノール 乳化安定助剤 皮膚障害・アレルギー性など
ステアリルアルコール 乳化剤 かぶれ・アレルギー性皮膚炎など


サリチル酸 防腐剤・殺菌剤 ただれ・発疹・角膜剥離・染色体異常・催奇形性など
レゾルシン 防腐剤・殺菌剤 過敏症・アレルギー反応・発がん性・腎臓障害など
パラベン 防腐剤・防カビ剤 接触皮膚炎・アレルギー性湿疹・環境ホルモンの疑いなど



メタアミノフェノール 染毛剤(茶色) 強い皮膚刺激・発がん性・アレルギー性など
パラメチルアミノフェノール 染毛剤(茶色) 強い皮膚刺激・発がん性・アレルギー性など
パラフェニレンジアミン 染毛剤(黒色) 角膜剥離・強い皮膚刺激・発がん性・アレルギー性など

プロピレングリコール 乳化剤・殺菌剤・溶剤 発ガン性・アレルギー性・接触性皮膚炎・溶血作用・染色体異常の疑い
イソプロパノール 殺菌剤・溶剤 アレルギー性・皮膚粘膜刺激・麻酔作用

使用されているほとんどの成分に有害性が認められています。 ヘアカラーのCMでは、頭皮にヘアカラー剤を塗っていないのをご存知でしたか?(今度CMを見るときに注意してみてください)。

なぜなら、ヘアカラー剤は頭皮に塗ってはいけないものだからです。

しかし、ヘアカラーをするとき、頭皮に塗らないようにするのは至難の業です。

プロの美容師でも頭皮にヘアカラー剤を塗らないようにしているところはほとんどありません。

しかし、上の表からも分かるように、体への悪影響がある薬剤が配合されていますので、使用するときは十分注意をして、頭皮にヘアカラー剤が付かないように気をつけてしたいものですね。

 

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